
ファクタリング会社の選び方
ファクタリングサービスを利用しようと思っても、「何を基準に会社選びをすればいいの?」「どの会社に申し込めばいいか分からない。」などの疑問を持たれている方は決して少なくありません。
ファクタリングは、金融機関からの融資に頼らない資金調達方法として国も推奨しているいることから、近年では数多くの企業が事業に参入しています。
しかし、ファクタリングの利便性に着目して、粗悪なサービスを行う業者の数も急増していることが明らかになっています。
そのため、ファクタリングによる資金調達の方法について十分に理解し、慎重に会社選びを行う必要があると言えます。
悪質業者を利用してしまうと、当然、多大な損失を被ることになるため、信頼できる優良なファクタリング会社(ファクター)を利用することが大前提になります。
ここでは、ファクタリングサービスを利用する際に最も重要になる、ファクタリング会社選びで失敗しないための選び方を中心に説明しています。
ファクタリング会社リスト
手数料は業界最低基準の2%~。最短即日実行可能でMAX1億円まで対応。資金調達のことなら「中小企業ビジネスサポート」
小口買取専門(300万円以下)のスピードファクタリング。最短即日入金、手数料5%、審査通過率93%「アクセルファクター」
他社から乗り換え歓迎!即日スピード資金調達。業界最高水準で九州から関西の西日本全域対応!「アンカーガーディアン」
売掛金活用でスピーディーに資金調達!他社利用中でもOK!手数料5%~ 2社間ファクタリングの【三共サービス】
ファクタリング会社の種類

ファクタリング会社(ファクター)は、大きく銀行系、ノンバンク系、独立系の3種類に分類されます。
銀行系ファクタリング会社

銀行系ファクタリング会社とは、銀行傘下の子会社・関連会社が運営するファクタリング会社のことを指します。
ファクタリング事業は、メガバンクや都市銀だけでなく、地銀や信用金庫なども展開しています。
銀行系は、その名の通り親会社が金融のプロフェッショナルである銀行であるため、高い信頼感と安心感を持ち合わせています。
銀行系ファクタリング会社を利用するのは、中小企業や個人事業主ではなく、大企業である場合が一般的です。
手数料は、1%~10%程度と低く抑えられているケースが多いため、調達コストに優れるというメリットがあります。
ただし、売掛先(取引先)の信用調査や業績、経営状況等のチェックを厳密に行うため、審査通過の難易度は高めであると言えるでしょう。
また、利用限度額についても制限されている場合が多いため、高額の資金調達を希望する際には不向きかもしれません。
さらに、入金までに時間がかかる(半月~1ヵ月程度)ため、迅速に資金化を希望する方にとってはネックになります。
入金までに時間がかかるのは、3社間ファクタリングのデメリットの一つです。
3社間ファクタリングがメイン
銀行系のファクタリング会社は、2社間ファクタリングを提供していないケースが一般的です。
そのため、銀行系ファクタリングに申し込むと、必然的に3社間ファクタリングを選択することになります。
3社間ファクタリングでは、利用社、売掛先、ファクタリング会社の3社で合意を結ぶことになります。
売掛先に、連絡と同意の確認が必要になるため、売掛金の売却額が入金されるまでに時間を要します。
売掛金の売却に伴い、売掛先との協議や債権譲渡登記を行う必要があるため、関係性の悪化に繋がる恐れがあることを理解しておくことが重要です。
一方、2社間ファクタリングであれば、売掛先に承諾を得る必要がないため、スピーディー(最短即日)に売掛金を現金化することが可能です。
ノンバンク系ファクタリング会社

ノンバンク系(non-bank)とは、預金などを受け入れず、金銭の貸付けなどを業務とする貸金業を営む会社のことを言います。商工ファクタリングと呼ばれることもあります。
ノンバンクを直訳すれば、”銀行では無い”という意味になりますが、一般的には、銀行では無い信用供与(金銭の貸付け)を行う組織という意味合いで使用されます。
貸金業とは
金融の形態の一つ。消費者や事業者を対象に融資を行う事業(銀行や協同組織金融機関、保険会社、証券金融会社、短資業者等を除く)のこと。
貸金業法に基づき、国(内閣総理大臣)あるいは都道府県知事への登録が必要となる。
預金業務を行うかどうかで業種の扱いが異なります。銀行は、預金業務を行うため金融機関に分類されます。
消費者金融や信販会社、リース会社などがノンバンク系にあたります。
ノンバンク系ファクタリング会社は、信販会社などの系列会社や関連会社のことを指します。
ただし、現在は、消費者金融会社のほとんど(アイフルを除く)が銀行の傘下に入っているため、この辺りはやや複雑です。
ノンバンク系ファクタリング会社は、銀行系よりも入金までの期間が短い(一週間程度)点がメリットです。
手数料は、銀行系に次いで低い傾向にある(3%~20%程度)ため、比較的、費用面で割安感があります。
利用可能金額は、小口から大口まで幅広く対応している所が多いようです。
2社間ファクタリングを扱う会社もありますが、基本的には銀行系と同様に3社間ファクタリングが中心になります。
ノンバンク系は、銀行系と独立系の中間に位置するファクタリング会社と捉えることが出来ます。
対象会社は、大企業から中小企業までを範囲とし、幅広いニーズに対応しています。
独立系ファクタリング会社

ファクタリングは、貸金業には当てはまらないため、貸金業登録の必要はありません。
そのため、銀行系、ノンバンク系以外のファクタリング会社も存在します。
上記の会社に該当しないファクタリング会社のことを独立系と呼びます。
一口に独立系と言っても様々な会社が存在するため、一概に分類できるものではありませんが、ここでは一般的な特徴について説明していきます。
親会社が銀行などの金融機関や信販会社などのノンバンク以外の会社のことを、独立系ファクタリング会社と呼びます。
独立系は、売掛先に知られずに売掛金を売却できる2社間取引を扱う会社が多いため、入金までの時間が短い点がメリットです。最短即日・翌日での資金調達も可能です。
銀行などの金融機関や信販会社などの貸金業者とは異なるため、審査が柔軟な点が特徴です。
利用限度額は低めに設定されている場合が多く、基本的には小口の取引がメインとなります。
数は少ないですが、利用者のニーズに応えて、大口取引に対応している会社もあります。
ファクタリングの利用手数料は、5%~30%程度と幅が広いため、比較を前提とした会社選びが重要になります。
手数料に関しては、審査内容によって大きく変わるケースもあるため、相見積もりを行うことをおすすめします。
ノンバンク系は、よくある画一的なサービスではなく、各社が創意を凝らした多種多様なサービスを展開している点が魅力です。
代表的な独立系ファクタリング会社
ファクタリング会社(ファクター)を選ぶ際は、利用額の上限や最低利用額、手数料、入金までの時間などの項目に着目する必要があります。
下表では、代表的な独立系ファクタリング会社をピックアップしています。
会社名 | 手数料 | 入金スピード | 利用可能額 |
---|---|---|---|
アクセルファクター | 5%~ | 即日~ | 300万円以下 |
中小企業ビジネスサポート | 2%~ | 即日~ | 50万円~1億円 |
アンカーガーディアン
![]() | 3%~ | 即日~ | ~5,000万円 |
MSFJ
![]() | 1.8%~ | 即日~(100万円まで) | ~5,000万円 |
七福神
![]() | 3%~ | 翌日~ | – |
三共サービス![]() | 1.5%~ | 翌日~ | 50万円~ |
ファクタリング東京 | 5%~ | 即日~ | 10万円~ |
トラストゲートウェイ![]() | 3%~ | 即日~ | 50万円~ |
えんナビ
![]() | 5%~ | 即日~ | 30万円~ |
柔軟性に富み、メリットの多い独立系ですが、大きな問題点も存在します。
独立系ファクタリング会社は、利用者の利便性や有益性を考えたサービスを展開している点が大きな特徴ですが、悪質な業者も多数存在しているため注意を払う必要があります。
悪質業者に注意

非常に残念なことですが、ファクタリング会社の中には、粗悪なサービスや詐欺まがいのサービスを行う悪質業者も存在します。
ファクタリングは、売掛債権の買い取りを商品化したものであるため、貸金業とは本質的に別物です。
前述で説明した通り、貸金業を営む場合は、必ず貸金業登録を受ける必要があります。
しかし、ファクタリングは貸金業ではないため、本来、法律(貸金業法)の適用を受けることはありません。
その事実に目を付け、闇金融とみられる悪質業者が、姿を装ってファクタリング事業に参入していると言われています。
闇金融とは
国(財務局)や都道府県に貸金業としての登録を行っていない貸金業者、もしくはその業務を指す。
さらに、正規に貸金業の登録をしている場合でも、出資法に違反する高金利を取る業者は闇金融に該当する。
闇金・ヤミ金・ヤミ金融などと表記されることもある。
事実、実質的な金利に該当する法外な手数料を取って、買い取りを行う悪質業者の事例が報告されています。
2017年1月には、出資法違反の容疑で警察に摘発される業者がニュースになりました。
これは手数料を金利に換算した場合、刑事罰の対象である出資法の上限金利(年20.0%)を超えるという見解に基づくものです。
ファクタリングは、数多くのメリットを持つ有益な資金調達手段ですが、貸金業と似通った部分もあるため、その線引きが曖昧になることもあります。
「ヤミ金融」と呼ばれる違法業者が蔓延っているという事実は否定できるものではないため、利用に際しては十分に注意を払う必要があります。
ヤミ金取り立て・嫌がらせは相談解決!「ファクタリングを騙る闇金に注意!」
どれだけ条件がよくても怪しい業者に依頼することは避けて下さい。
良心的なサービスや誠実な対応を行う、本当に優良な業者を見極めることが重要です。
まとめ
ファクタリング会社の分類別の特徴を以下にまとめました。
銀行系 | ノンバンク系 | 独立系 | |
---|---|---|---|
2社間ファクタリング | × | △ | ○ |
3社間ファクタリング | ○ | ○ | △ |
手数料 | ◎ | ○ | ○ ~ △ |
入金までの時間 | △ | ○ | ◎ |
審査 | △ | ○ | ◎ |
安全性 | ◎ | ○ | △ |
利用可能額 | 大口 | 小口 ~ 大口 | 小口 |
対象会社 | 大企業 | 大企業・中小企業 | 中小企業・個人事業主 |
※ 上表は、一般的なファクタリング会社を分類した目安です。必ずしも当てはまらないケースもあるためご了承下さい。
銀行系ファクタリング会社は、高い信頼性と割安な手数料が魅力ですが、3社間取引がメインのため入金までに時間がかかる点がデメリットです。
また、審査基準が厳しいため、中小企業にはハードルが高く主に大企業向けであると言えます。
ノンバンク系ファクタリング会社は、手数料や入金までの時間、利用金額、審査、安全性など総合的なバランスの良さが強みです。
幅広い企業を対象にしているケースが多いですが、入金までに要する時間で考えた場合は、独立系に軍配が上がります。
独立系ファクタリング会社は、審査が柔軟で利用しやすく、資金調達がスピーディー(最短即日)に行える点が特長です。
多種多様な会社が様々なサービスを展開しているため、あらゆるニーズに対応しています。
しかし、その反面、ヤミ金のような悪質業者も相当数存在しているため、優良なファクタリング会社を見極める必要があります。