2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについて

 2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについて

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング

ファクタリングの仕組みは、2社間ファクタリング(2社間取引)と3社間ファクタリング(3社間取引)の2種類に大別されます。

どちらも売掛金を売却して資金化をすることが目的ですが、その手順や結果(費用や入金までの期間)については大きく異なります。

このページでは、2つの取引方法の違いを見ていくことで、メリットとデメリットを説明していきます。


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2社間ファクタリング

2社間ファクタリング

2社間ファクタリング(2社間取引)とは、利用者(納入企業、債権者)とファクタリング会社(ファクター)の2社間で行うファクタリング取引のことを言います。


2社間での取引は、取引先(売掛先、債務者)に対して、売掛債権の譲渡通知や承諾を通知する必要がないという点が特徴です。

ファクタリング会社の審査に通れば、その時点でファクタリング契約(売掛債権売却契約)を結ぶことが出来るため、最短即日での入金が可能となります。


売却代金については、ファクタリング契約手数料(10%~30%程度)を差し引いた金額が指定口座に入金されます。


手数料は、手続きや仲介などの際に支払う金銭です。当然、ファクタリングを利用する場合でも、ファクタリング会社(ファクター)に対して手数料を支払う必要があります。このページでは、ファクタリングを利用する際の手数料の相場について説明しています。

2社間ファクタリングにおいては、ファクタリング利用者自身が売掛先から売掛金を回収した後、そのままファクタリング会社に引き渡すことになります。


2社間ファクタリングの手順

2社間ファクタリングの手順


2社間ファクタリングの手順は、以下の通りです。


  1. 商品やサービスの提供により売掛金が発生。
  2. 利用者(納入企業)とファクタリング会社間で売掛金売却契約(ファクタリング契約)の締結。利用者に最短即日で売却代金の支払い。
  3. 売掛先から利用者へ売掛金の支払い。
  4. 売掛先から入金された売掛金をそのままファクタリング会社へ支払い。

① 売掛金発生

ファクタリング利用者(納入企業)と取引先との商取引により、売掛金が発生します。

これにより、利用者は、後日、代金の支払いを取引先から受ける権利を得ます。



② 売掛金売却契約締結、および売却代金の支払い

売掛金を売却したい利用者は、ファクタリング会社に申し込みを行うことになります。

審査に通過した後、売掛金売却契約(ファクタリング契約)を2社間で締結します。

ファクタリング契約を締結した後、売掛債権の譲渡登記を行います。


その後、ファクタリング会社は、ファクタリング契約手数料を除いた買取金額を利用者(納入企業)に支払うことになります。



③ 売掛先から利用者へ売掛金支払い

売掛金(請求書)の支払期日に、売掛先から支払われます。



④ 売掛先から入金された売掛金をファクタリング会社へ支払い

売掛先から入金額をそのままファクタリング会社へ送金すれば、手続きは完了となります。


メリット

2社間ファクタリングには、以下のようなメリットがあります。


売掛先への通知が不要

2社間ファクタリングでは、売掛先に債権の売却をする旨を通知する必要がありません。売掛先の信用調査のみ行ないます。

つまり、取引先に知られることなく売掛金を売却することが可能です。

これは、2社間ファクタリングの最大のメリットと言っても過言ではありません。


取引先に売掛金を売却した事実を知られることはないため、取引停止というリスクを軽減することが出来ます。


最短即日での入金が可能

ファクタリングの審査に通れば、最短即日で入金を確認できます。

3社間ファクタリングと違って、売掛先に承諾を求める必要がないため、効率化や迅速化が望めます。


ビジネスにおいては、機会費用の観点から「時は金なり(Time is money)」という言葉をよく耳にしますが、申し込んでからその日の内に現金化を図れるメリットは非常に大きなものであると言えます。


機動的な資金調達が出来るのは、2社間ファクタリングの強みです。


償還請求権なし

償還請求権(リコース)とは、企業の倒産や廃業といった万が一の事態により、ファクタリング会社へ売掛金の支払いがない場合に、利用者(納入企業)に対して支払いを請求することができる権利のことを指します。

2社間ファクタリングでの契約は、基本的に償還請求権は無い(ノンリコース)ケースがほとんどです。

そのため、不測の事態に直面し、売掛金の回収が不能になった場合でも、利用者に請求が行くことはありません。


デメリット

2社間ファクタリングには、以下のようなデメリットがあります。


手数料が高い

2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングに比べて、手数料が高い点がネックです。

手数料は、売掛先の信用力や利用実績、ファクタリング会社によって異なりますが、一般的には10%~30%程度とされています。


これは、3社間に比べてファクタリング会社の未回収リスクが高くなることが原因です。

3社間の取引であれば、利用者である納入企業が倒産しても、納入会社の取引先である売掛先企業から回収することが出来ます。

しかし、2社間での取引の場合、納入企業の経営状態によっては、支払いが滞る(本来の目的以外の使い込みなど)ことも考えられます。つまり、いわゆる「貸倒れ」になるケースもあるのです。


ファクタリング会社にとって2社間ファクタリングは回収不能になるリスクを背負っているため、割高な手数料を設定している場合が多いようです。


3社間より審査が厳しい

前述の通り、2社間ファクタリングはファクタリング会社のリスクが高くなる傾向があります。

そのため、実際の審査基準は3社間ファクタリングよりも厳しくなる場合が一般的です。


審査時には、取引先(売掛先)の信用を最も重要視します。

実際に売掛金を支払うのは取引先企業であるため、未回収リスクを減らすことを目的に取引先の信用調査を行う場合があります。

売掛先の信用調査の方法はファクタリング会社によって異なりますが、売掛先に知られることのないように配慮がなされているケースが一般的です。


売掛先の信用力が高い場合は、手数料は安くなります。逆に信用力が低い場合は、手数料は高くなります。


基本的には、利用者(納入企業)の信用力を審査されることはありません。

信用情報や決算報告書の提出を求められることはありません。


信用力は初回の申し込みよりも、2回目、3回目の方が高くなるため審査に通りやすくなります。


ただし、これは同じファクタリングサービスで比較した場合のことであり、代表的な資金調達手段である金融機関からの融資に比べれば、かなり易しいものであると言えるでしょう。


3社間ファクタリング

3社間ファクタリング

3社間ファクタリング(3社間取引)とは、利用者(債権者)と売掛先(債務者)、ファクタリング会社(ファクター)の3社間で行うファクタリング取引のことを言います。

本来のファクタリングは、この3社間での取引のことを指します。2社間ファクタリングは、比較的最近になって登場したサービスです。

大手企業では、この3社間ファクタリングのみをファクタリングサービスとして提供しているケースも多いようです。


3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングとは異なり、売掛先に売掛金を売却することを通知し承諾を得る必要があります。

また、第三者対抗要件で通知した場合は、債権譲渡登記を行わなければいけません。


債権譲渡登記とは

金銭債権の譲渡などについて、簡便に債務者以外の第三者に対する対抗要件を備えるための制度のこと。


売却代金の支払いは、直接、売掛先(債務者、納入企業)からファクタリング会社へ入金されることになります。


このように、3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングに比べて、回収不能になるリスクが低い点が特徴です。

そのため、手数料は2社間よりも低く設定されています。


また、3社間ファクタリングは、リスクが低く安全性の高い取引として認識されていますが、中小企業にはハードルの高い方法であると言えます。


3社間ファクタリングの手順

3社間ファクタリングの手順

3社間ファクタリングの手順は、以下の通りです。


  1. 商品やサービスの提供により売掛金が発生。
  2. 売掛先に売掛金売却の通知と承認。
  3. 利用者とファクタリング会社で売掛金売却契約(ファクタリング契約)の締結。
  4. ファクタリング会社と売掛先の間で売掛金売却契約(ファクタリング契約)の締結。
  5. ファクタリング会社が利用者へ売却代金の支払い。
  6. 売掛先からファクタリング会社へ支払い。

① 売掛金発生

ファクタリング利用者と取引先との商取引により、売掛金が発生します。

これにより、利用者は、後日、代金の支払いを取引先から受ける権利を得ます。



② 売掛先に売掛金売却の通知と承認

売掛先に対して、売掛金を売却する旨の通知と承諾を得る必要があります。

申込時にファクタリング会社から渡された同意書・承諾書に、署名及び捺印をしてもらうことで同意を得たことを証明します。


ファクタリング会社の中には、売掛先に同行して説明やサポートをしてくれる企業もあります。



③ 利用者とファクタリング会社で売掛金売却契約締結

利用者がファクタリング会社に申し込みをして、審査に通過した場合は売掛金売却契約(ファクタリング契約)を締結します。

審査時には、売掛先の信用情報の調査等が行われます。



④ 売掛先とファクタリング会社で売掛金売却契約締結

ファクタリング会社が売掛先に出向いて詳細な説明を行い、売掛金売却契約を締結することになります。



⑤ ファクタリング会社による売却代金の支払い

ファクタリング会社から売掛金の売却代金が支払われます。

3社間ファクタリングでは、入金まで半月~1ヵ月程度の期間を要する場合が一般的です。


支払いまでの期間は、売掛先の対応やスケジュール等で異なりますが、2社間に比べるとどうしても時間がかかります。



⑥ 売掛先からファクタリング会社へ売掛金支払い

売掛金の支払期日に、売掛先からファクタリング会社へ入金されます。


メリット

3社間ファクタリングには、以下のようなメリットがあります。


手数料が低い

3社間ファクタリングは、低めの手数料で資金化を図ることができます。

2社間では、売却売掛金額に対して10%~30%程度の手数料がかかりますが、3社間では、売却売掛金額に対して2%~10%程度の手数料で済みます。


3社間ファクタリングは、直接、売掛先から支払われるため、ファクタリング会社にとっては売掛金回収の確実性が向上します。

そのため、焦げ付くリスクを料金に反映させる必要がないため、手数料を低く抑えることが可能となります。


※手数料はファクタリング会社によって異なるため、必ずしも上記の通りというわけではありません。


売掛金を回収する必要がない

3社間ファクタリングは、利用者(債権者)経由での支払いではなく、直接、売掛先(債務者)からファクタリング会社へ支払われます。

利用者は、売掛金の回収やファクタリング会社への入金をする必要が無いため、手間がかからない点がメリットです。


煩雑な手続きが不要なので、調達した資金で本来の事業に注力することが出来ます。


デメリット

3社間ファクタリングには、以下のようなデメリットがあります。


売掛先に知られる

3社間ファクタリングでは、売掛先に契約を通知し、承諾を得る必要があります。

そのため、売掛先に知られずに資金化を図るのは難しいのが実情です。


取引先に売掛金売却の事実を知られると、経営状態の不安視や取引停止などの関係悪化に繋がる恐れもあります。


入金まで期間を要する

最短即日で入金を確認できる2社間取引とは違い、3社間取引は売掛先との交渉や調整が必要になるため入金までに時間がかかります。

一般的には、半年~1ヵ月程度の期間を要します。


中小企業にはハードルが高い

3社間ファクタリングは、資本力の小さい中小零細企業にとってはハードルの高い取引だと言えます。

売掛金の売却に伴い、必ず売掛先の理解が必要になるため、下請けを中心とする企業にとっては躊躇せざるを得ないケースも少なくありません。


まとめ

ここまで説明してきた、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの大まかな違いを下表にまとめました。


2社間ファクタリング3社間ファクタリング
売掛先への通知不要必要
費用売掛債権額の10%~30%程度売掛債権額の2%~10%程度
審査比較的厳しい比較的易しい
資金調達までの時間即日~数日半月~数ヶ月後
利用企業中小企業大企業

審査については、個別のケースに応じて様々であるため、一概に2社間が厳しく、3社間が易しいというわけではありません。

また、費用面(手数料)についてもファクタリング会社ごとに異なるため、必ずしもここで挙げた通りの割合とは限りません。


ファクタリングは、2社間・3社間どちらの場合でも借入ではないため、調達した資金は、負債として計上されません。

そのため、オフバランス化する(バランスシート上の負債を減らす)ことができるというメリットもあります。



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